BNB価格、2028年までに4倍超の上昇か|英銀行予測

英スタンダードチャータード銀行は6日、暗号資産(仮想通貨)バイナンスコイン BNB +1.21%価格が2028年末までに2,775ドル(約40万円)へと大幅に上昇するとの予測を発表した。
この予測は、現在のBNB価格である約600ドル(約8万5,800円)から約4.5倍の上昇を見込むものだ。
BNB価格予測の背景
スタンダードチャータード銀行のデジタル資産リサーチ責任者ジェフリー・ケンドリック氏は、BNBは大手暗号資産(仮想通貨)バイナンス取引所のユーティリティトークンとして、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)と高い相関性を持って価格推移していると述べている。
また、取引手数料の割引やBNBチェーン上での送金、PancakeSwapなどの分散型金融(DeFi)利用に役立っている。
さらに、定期的なトークンバーン(焼却)による供給縮小が、価値維持に貢献している。
このように、BNBが主要な仮想通貨と並ぶ「ベンチマーク的資産」として扱われていることが、今回の予測の背景にある。
短期的な見通しと懸念点
今回の分析では、BNBは2025年末までに1,275ドル(約18万2,325円)へ上昇する見通しも示されている。
この予測には、供給減少を支えるトークンバーンや、2025年6月予定のマクスウェル・ハードフォークといったネットワークアップグレードも、今後の開発者活動や競合チェーンへの対抗力を強化する要素とされる。
一方で、バリデータ数が45と比較的少なく、エコシステムの中央集権的な構造が開発者の活動を制限しているとの指摘もある。
また、より分散化されたイーサリアムやアバランチ(AVAX)などのライバルチェーンに比べ、分散性や開発者イノベーションの観点で劣る側面もある。
機関投資家の採用も促進
BNBは最近、VanEckによるBNBの現物上場投資信託(ETF)の申請が行われている。
また、バイナンスのチャンポン・ジャオ(CZ)創業者が、キルギス共和国の国家仮想通貨準備金としてビットコインとBNBの採用を提案している。
こうした国際的な関心の高まりは、BNBの中長期的な成長期待を支えている。
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