投資会社インベスコとギャラクシー、ソラナETFをSECに申請

大手資産運用会社インベスコとギャラクシー・デジタル・アセット・マネジメントは25日、現物ソラナETF(上場投資信託)の設立に向けた登録申請書をSECに共同で提出した。
提出されたインベスコ・ギャラクシー・ソラナETFは、ティッカーシンボルがQSOLでCboe BZXでの取引を予定している。
この申請により、暗号資産(仮想通貨)を直接保有することなく、ソラナ SOL +0.99%のパフォーマンスに連動する金融商品へのアクセスが提供される。
承認確率90%超、SECとの協議が加速
ブルームバーグのETFアナリストらは現在、ソラナETFの年内承認確率を95%と予測している。
また、予測市場ポリマーケットでは91%の承認確率が示されており、規制当局の姿勢に明確な変化が見られる。
SECは今月初め、既存のソラナETF申請者に対してS-1書類の更新を要請した。
この要請は現物償還やステーキング機能の開示に関する修正を求めるもので、承認プロセスが積極的に進行していることを示している。
ソラナのブロックチェーンは年率6〜8%のステーキング報酬を提供するが、今回のインベスコ・ギャラクシーの申請ではステーキング報酬を含まない方針を明示している。
これはビットコインETFとは異なる特徴であり、一部のイーサリアムETF提案でステーキング要素が含まれているのとは対照的だ。
激化する競争と市場への影響
インベスコとギャラクシーの参入により、ソラナETFを目指す主要金融機関は9社となった。
ソラナは、ビットコインやイーサリアム(ETH)に次いで時価総額第5位の仮想通貨で、高スループットのブロックチェーンアーキテクチャと拡大する開発者エコシステムで注目を集めている。
今回の申請は、トランプ政権下での暗号資産に対するより友好的な規制スタンスを背景としている。
2024年のイーサリアム現物ETFの予想外の承認は、ビットコイン以外の暗号資産商品に関する規制上の先例を確立しており、ソラナETFの承認に向けた道筋を示している。
承認されれば、ソラナETFは従来の金融における暗号資産アクセシビリティの大幅な拡大を意味し、他のアルトコインへの道筋を開く可能性がある。
市場インパクトは大きく、2024年1月以降にビットコインETFが蓄積した300億ドル超の機関投資家資金流入を参考にした規模での購入が期待される。