ソラナ、25年末275ドル到達か｜スタンダードチャータード予想
スタンダードチャータード銀行のデジタル資産調査部門グローバル責任者であるジェフリー・ケンドリック氏は27日、ソラナ（SOL）の価格が2025年末までに275ドル（約3万9600円）、2029年までに500ドル（約7.2万円）に達するとの予想を発表した。
同氏は長期的には強気の見方を示す一方で、今後数年間はイーサリアム（ETH）に対して劣勢になると予想している。
予想発表時点でソラナは約175ドル（約2万5200円）で取引されていた。
ミームコイン依存が短期的リスクに
ケンドリック氏の分析によると、ソラナのエコシステムは現在、ミームコイン取引に過度に依存している状況にある。
同氏は「新たなユースケースが成熟するまでの2～3年間は、低い活動レベルと価格パフォーマンスの低迷期間」を警告している。
ミームコイン分野は変動性が高く、短期的な活動減少が起こりやすいため、持続的な成長への懸念材料となっている。
スタンダードチャータード銀行の市場時価総額対ブロックチェーンGDPモデルによる評価では、ソラナは現在過小評価されているという。
イーサリアムとの競争と長期展望
報告書では、イーサリアムが分散型金融（DeFi）や非代替性トークン（NFT）などの実用性の高い分野で強固な地位を築いていることから、2027年頃まではソラナを上回るパフォーマンスを示すと予想している。
一方で、ソラナの長期的な可能性は、分散型物理インフラネットワーク（DePIN）分野の成熟にかかっているとケンドリック氏は指摘する。
同氏は段階的な価格上昇を予想しており、2026年に310ドル、2027年に350ドル、2028年に475ドルとしている。
スタンダードチャータード銀行の分析では、バイナンスコイン（BNB）については中央集権型取引所との結びつきから過大評価されているとの見解も示された。
ソラナについては、開発者活動の継続と新興分野での採用拡大が長期的な成功の前提条件となるとしている。
