OpenSea財団設立｜トークンエアドロップの期待高まる
非代替性トークン（NFT）マーケットプレイス大手のOpenSeaは20日、ケイマン諸島に「OpenSea Foundation」を登録した。
この動きが、暗号資産（仮想通貨）市場で注目を集めるトークンエアドロップの準備を示唆しているのではないかという憶測を呼んでいる。
BlurやMagic Edenといった競合がすでにエアドロップを実施している中、OpenSeaが同様の動きを取るのか、多くの関心が寄せられている。
OpenSea Foundationが浮上｜トークンエアドロップの憶測
「OpenSea Foundation」の動きにより、同社が仮想通貨のトークンエアドロップを準備しているのではないかという期待が高まった。
これにより、OpenSeaがアメリカよりも規制の緩やかな地域でトークンを発行する準備段階にあるのではないかという推測が広がっている。
OpenSeaの広報担当者は、「Foundation」が登録された事実を認めたものの、これが具体的にどのような計画に基づいているのかについてはコメントを控えた。
一方で、20日には「OpenSea Foundation」を名乗るXアカウントが「ocean enters the chat」と投稿。
これにOpenSea公式アカウントとCEOであるデヴィン・フィンザー氏が反応したことで、さらに関心が高まった。
トークンエアドロップの背景｜BlurやMagic Edenとの比較
OpenSeaがトークンエアドロップを行う可能性が高まった背景には、競合他社の成功例がある。BlurやMagic Edenはそれぞれ、自社ユーザー向けに大規模なエアドロップを実施。
特にMagic Edenは、わずか一週間で700億円以上を配布したとされる。2022年には、OpenSeaは1330億円の評価額で資金調達を成功させ、NFT市場をリードする存在だった。
しかし、Blurの台頭やNFT市場全体の低迷により、市場シェアを失いつつある。同社が再び市場の主導権を握るために、トークンエアドロップを通じてユーザーの忠誠心を高める可能性が取り沙汰されている。
OpenSea 2.0の発表｜エアドロップの兆候か？
OpenSeaは、11月に完全刷新されたNFTマーケットプレイス「OpenSea 2.0」のウェイティングリストを公開。
CEOのデヴィン・フィンザー氏は、「真の革新のためには、一歩引いて再構築する必要がある」とXで述べた。すでに100万を超えるウォレットが登録されており、ユーザーの関心は高い。
ウェイトリストの登録方法は、ウェイトリスト公式サイトにアクセスし、ウォレットを接続すれば完了する。
さらに、OpenSea 2.0では、ユーザーの過去の活動に基づいてポイントを付与する新機能がテストされている。
このポイント制度が、トークン配布に関連するのではないかと憶測を呼んでいるが、公式にはこれを示唆する発言はない。
