デジタル資産商品、週間流入額33億ドルで年間最高記録を達成
ビットコイン（BTC）ETFなどの暗号資産（仮想通貨）関連商品は26日、世界全体で33億ドル（約4719億円）の純流入を記録し、6週連続の流入となった。
これにより過去6週間の累計流入額は105億ドルに達し、年初来の流入額は過去最高の108億ドルを記録している。
運用資産総額は一時的に過去最高の1875億ドルに到達した。
ビットコインが29億ドルで流入を主導
ビットコイン関連商品が市場の流入を主導し、先週だけで29億ドルを集めた。
この金額は2025年の年初来流入額全体の25%に相当する規模で、ビットコインの年初来流入総額は101億ドルに達している。
集合的にビットコインETFは現在約1600億ドルの資産を管理している。
最新の市場上昇により、ビットコインのショート商品への関心も復活し、1270万ドルの流入を記録した。これは2024年12月以来の最高水準となっている。
ビットコインが先週11万1000ドル超の史上最高値を更新したことが背景にある。
イーサリアム15週間で最大の流入額
イーサリアム（ETH）商品も堅調な勢いを維持し、週間3億2600万ドルの流入を記録した。
これはイーサリアムにとって5週連続の増加で、15週間で最大の流入額となっている。
今月初めに実施されたPectraアップグレードを巡る市場の楽観的な見方が後押しした。イーサリアム関連の投資ファンドは約5億6800万ドルの純流入を集めている。
一方、リップル（XRP）投資商品は記録的な3720万ドルの流出を経験し、80週間続いた流入記録が終了。XRP史上最大の流出規模で、2024年初頭から続いていた連続流入の記録が途切れることとなった。
米国が97%の圧倒的シェア
地域別では米国が32億ドルの流入で世界をリードした。
その他の地域でも、ドイツが4150万ドル、オーストラリアが1090万ドル、香港が3330万ドルの実質的な投資を示した。
一方、スイスの投資家は最近の価格上昇を利用して利益確定に動き、1660万ドルの流出となった。
分析者らは、ムーディーズの格下げとそれに伴う国債利回りの急上昇により米国経済への懸念が高まっており、投資家が分散投資を通じて新しい仮想通貨を求めていると指摘している。
