投資会社VanEck、バイナンスコインETFを米国で初登録

グローバル投資会社のVanEckは1日、バイナンスコイン(BNB)の上場投資信託(ETF)をデラウェア州に登録した。同社にとって5つ目の暗号資産(仮想通貨)ETF登録となり、米国市場向けBNB ETFとしては初の試みとなる。
このBNB ETF登録により、VanEckは暗号資産ETF分野における存在感をさらに強化した。同社はこれまでにビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)、アバランチ(AVAX)のETFをデラウェア州に登録している。
VanEckは2017年に初めて先物ビットコインETFを申請した実績を持つ、仮想通貨投資商品の先駆者として知られている。

バイナンスコインETFの市場可能性
バイナンスコインは現在、時価総額で世界5位の仮想通貨となっている。VanEckの今回の登録は、多様な仮想通貨投資商品への需要の高まりを反映している。
特に米国市場では、機関投資家やリテール投資家が規制された環境で暗号資産に投資できる商品を求めている。
ETFは伝統的な証券取引所で取引できるため、投資家は仮想通貨取引所の口座を開設することなく、既存の証券口座からバイナンスコインへの投資が可能になる。
規制環境の変化と今後の展望
この登録は、米国における暗号資産ETF市場の規制環境に変化の兆しがあることを示唆している。米国証券取引委員会(SEC)は近年、ビットコインとイーサリアムのスポットETFを承認しており、今後他の暗号資産ETFにも門戸を開く可能性が高まっている。
VanEckは今回のデラウェア州での登録に続き、SECへの正式な申請を行う必要がある。申請から承認までには数か月から1年以上かかる可能性があり、規制当局の判断が今後の動向を左右する重要な要素となる。
競争激化する暗号資産ETF市場
VanEckのBNB ETF登録は、暗号資産ETF市場における競争の激化を示している。すでに複数の投資会社がビットコインとイーサリアムのETFを提供しており、新たな暗号資産に対象を広げる動きが加速している。
米国でのビットコインETF承認後、初月の資金流入は約190億ドル(約2兆8310億円)に達し、暗号資産ETFへの投資家の関心の高さを示した。BNB ETFが承認された場合、機関投資家からの新たな資金流入が期待される。
VanEckは現在、ビットコインとイーサリアムのスポットETFを米国で運用しており、ソラナETFも申請中である。同社は今後も暗号資産ETFのラインナップ拡充を進め、市場でのリーダーシップを維持する戦略を取っていると見られる。
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