ソラナ現物ETF、7月承認の可能性|SECが書類提出を要請

米証券取引委員会(SEC)は10日、ソラナ SOL +0.16%現物ETFの承認を目指す申請者にS-1登録届出書の更新版を1週間以内に提出するよう要請した。
この動きは、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)に続く暗号資産(仮想通貨)現物ETF誕生への一歩とみられ、市場関係者は承認プロセスの加速に期待を寄せている。
SEC、現物償還とステーキングを焦点に
SECは今回、運用面における2点の重要事項について明確な記載を求めた。
1つ目は現物償還の仕組みである。これはETFの償還時、現金決済ではなくソラナの現物を直接引き渡す方式を指す。
もう1点はステーキングの統合だ。「ステーキング」とは、保有資産を一定期間預けることで報酬を得る仕組みである。
SECは、申請者に対しステーキングで得られる報酬の具体的な扱いについてガイダンスを提示するよう求めた。改訂された書類が提出されれば、SECは30日以内にフィードバックを提供するとしている。
ブルームバーグ・インテリジェンスのジェームズ・セイファート氏などのアナリストは、これをSECが他の仮想通貨関連申請よりソラナETFを優先する姿勢への転換と評価している。
市場の期待高まる 7月承認の可能性も
SECの積極姿勢は市場のセンチメントを押し上げており、予測市場PolymarketではソラナETFが年内に承認される確率が91%に達するとされる。
フィデリティ、ヴァンエック、グレースケールなど大手資産運用会社が申請を提出していることは、規制下の仮想通貨への投資需要の高さを示している。
また、ビットコインやイーサリアムの現物ETFで確立された枠組みが、ソラナETFの審査にも適用されると考えられている。
特に、ETFにおけるステーキングが承認されれば、他の金融商品の中で差別化が進み、投資家の利回り向上が期待される。
アナリストは、承認後に機関投資家から資金が流入すればソラナ価格が200ドルを超える可能性があると予測している。
ソラナ現物ETFが承認されれば、ビットコインやイーサリアムに続く第三の仮想通貨現物ETFとなり、ソラナが主要なレイヤー1ブロックチェーンとしての地位を確固たるものにするだろう。